A.敷金とは、賃料の不払いや、原状回復費用の未払いなどに備えて貸主(大家さん)が担保として無利息にて預かる費用のことを指します。
分かりやすく説明すると、そのお部屋に対し、何かが起こった時のための預かり金です。
何もなければ退去時には入居者様へ返還されるものです。
多くの場合は退去時の負担軽減のため、原状回復費用等に充当することがあります。
礼金とは、貸主(大家さん)に支払う謝礼金のようなものです。
敷金とは違い、預かり金ではありませんので、返還される事はありません。
ここで一つ礼金にまつわるとんち
礼金の発祥は諸説ありますが、元も濃厚な説として
関東震災直後、多くの家屋が倒壊や火災などにより、家を失ってしまった人々は貸家を借りたくても部屋がないという現状でした。
そこで、家を失った人々に対し優先的に家を貸してくれた大家さんに、お礼として支払ったお金が礼金の始まりと言われています。
また、他の説としては高度経済成長の時代に、働きに出る子供に親が「子供が厄介になります。よろしくお願いします」という気持ちを込めて
大家さんに送ったお金が礼金のルーツとも言われています。
どちらの説だとしても礼金とは、借りる側からの厚意によって支払われたお金だったということです。